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業績悪化による、1ヶ月半の自宅待機

9月入社だった転職バカは、ほとんど事務とメールサーバーの構築しかやっていませんでしたが、
4月からようやくプログラマーとしての新人研修に入らせてもらうことができ、
転職バカを含め、新人たちはみんな頑張って勉強をしていました。

この会社は自社で開発をしているわけではなく、
システム開発をしている会社に社員を派遣して売り上げを立てている会社でした。

本来は自社で商品を開発して提供したかったようですが、
設立間もないということもあり、その当時は下請け企業のような形でした。

ですので、仕事ができる社員はみんな外部の会社に出向していました。

そして研修も4か月を過ぎたころ、驚くべきことが起こります、、

経営状態悪化による1か月半に及ぶ自宅待機、、

新卒を30人以上雇ったからか、
それとも新卒社員の出向先が決まらなかったためかわかりませんが、
ある日午前中に、転職バカを含めた新卒社員全員をミーティングルームに集めた社長は、
こう言いました、、

社長「突然ですが、仕事がないので、しばらく自宅待機してもらいます。

とりあえず今日は帰ってください。」

・・・・・・・・・・・・・・

「え!?そうなの!?」

世間知らずだった転職バカも、さすがにこれには少し驚きました。

この時は会社がちょっとやばいのかな?という程度にしか考えていなかったのですが、
後で考えるとこの時社長は苦渋の決断をしたんだと思います。

自宅待機している間の給料はとりあえずは払えないけど、
業績が回復してきたら必ず払うということでした。

そして、各自自宅で自習しておくように、ということで、
その日は強制的に帰らされました。

途方に暮れた転職バカと当時新卒社員だったA君は、
今日、これからどうしようか?と考えた結果、
とりあえず毎日の厳しい研修から解放されるんだから、
映画でも観に行こうということで、その日は昼から映画を見に行きました。

途方に暮れながらA君と観たあの映画は、今でも忘れることができません。

この会社にいると、定期的に衝撃的なことが起こります(笑)

自宅待機はその中でもかなりインパクトがある方でしたが、
社長から全員宛にメールで、

「本日をもってK(3年目の先輩社員)を解雇します。」

とか、

「今月から教育事業を展開します。本社に残っている社員(1年目の社員)が担当してください。」

などなど、、日々話題に事欠かない会社でした。

かなり刺激がありましたが、かなり過酷な会社でもありました、、

東京への転勤、激烈ブラック企業への出向、、

話をもとに戻します。

自宅待機生活も3週間が過ぎたころ、
先輩のHさんから転職バカあてにメールが来ました。

Hさんは転職バカより一つ上の先輩でしたが、すごくしっかりしていて、
社長からの評価も高く、ベンチャー企業だったこともあってか、
この難局をどう乗り切るか?ということを、社長と相談していたのだと思います。

簡単に言うと、こんなメールだったと思います。

Hさん「転職バカ、ちょっと聞きたいんやけど、もし東京勤務なったら嫌?」

この会社の本社も、転職バカが住んでいるのも大阪だったので、
正直このまま大阪にいたかったですけど、
今の会社の状態も考えて、以下のような感じで返信しました。

転職バカ「正直あんまりうれしくないですけど、、、
僕が東京に転勤したら会社って助かるんですか?」

Hさん「うん、助かる。」

転職バカ「わかりました、じゃあ行きます。」

このまま自宅待機していても仕方ないですし、
会社がつぶれても困ると思ったので、こんな感じで返しました。

すると数日後、本社に呼び出されて、
東京転勤の用意をするように言われました。

メンバーは4月からの新卒メンバー11人と転職バカを含めた12人。

多分大阪では仕事が見つからなかったけど、
東京なら見つかったんだと思います。

転職バカを含めた12人は3週間程度で仕事に戻れましたが、
まだ仕事が見つからずにいた社員はたくさんいて、
最長1か月半ほど自宅待機していたようでした。

転職バカは地元に仲のいい友達もいますし、
ずっと大阪で暮らしてきていたので、
東京に転勤するというのは少し不安が大きかったです。

そして、この東京転勤が、
転職バカのサリーマン生活の中では、かなりの修羅場になるのでした、、

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