東京に着いてまず驚いたのは寮でした、、
これから書く内容は大げさに言っているわけではなく、
ほんとにホントの実話なんです、、
不安8割、期待2割くらいの気持ちで東京に着きましたが、
着いてみて一番最初にびっくりしたのは寮でした。
一見一戸建てのような寮は、
敷金礼金なしで入れるシャワー、トイレ兼用の賃貸になっていました。
この一軒家は実は社長の友人が運営している賃貸物件で、
おそらく経営難のわが社はこの物件を格安で借りたのでしょう。
見た感じ普通の一軒家で、
1階にはリビングと6畳2部屋+シャワー、2階には6畳2部屋とキッチンがありました。
この部屋のうちの1階の1部屋はすでに住人がいるので、
今回東京に来たメンバーは12人でしたが、この12人が3部屋に分かれて住むことになります。
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え!?
3部屋に12人!?
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めちゃくちゃ狭いじゃないですか、、、
2階の転職バカの部屋に行ってみて驚きました。
6畳一間に2段ベッドが3つ、つまり、6畳一間に6人で寝ろということでした、、
この会社に入るまでは比較的ぬくぬくと育ってきた転職バカでしたが、
これにはかなりの衝撃を受けました、、
さらにこの寮、当然社宅扱いになっているのですが、
その寮費として毎月2万5000円が天引きされます。
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えっと、、6畳一間に6人で住むということは、
この6畳の部屋に対して、全員で合計15万円払ってることになります(笑)
これってぼったくりですよね?(笑)
上にも書いた通り、この寮は社長の友人から社長が借りているものでしたが、
絶対に友人にそんなにも払っていなかったと思います。
結局経営難だったため、ちょっとでも給料を抑えようと思っていたんだと思います、、(汗)
さらに驚いたことに、シャワーは10分100円の課金制、
転職バカより先に入居していた1階の同居人は風俗嬢ということが後で判明します(笑)
また、東京メンバーの12人の中には女性社員もいたのですが、
脱衣所が狭すぎて何度か裸をみそうになってしまったくらいです、、(汗)
そう考えると、転職バカら男性社員よりも、
女性社員の方が厳しい環境だったかもしれません。
転職バカはこの寮のことをアウシュビッツ強制収容所と呼んでいましたが、
とにかくここでしばらく生活しなきゃいけないんだ、、という絶望に似た気持ちで、
東京での生活がスタートしました。
こうして、転職バカがクライアントの元で初めて仕事することになったのは、
横浜にあるSという会社でした。
アウシュビッツは東京にあったので、
そこから通うと1時間半くらいかかる場所でした。
そして、このSという会社がまた超ド級の激烈ブラック会社なのでした、、
この会社はWEB系のベンチャー企業で、
オフィスこそ横浜ランドマークタワーの41階と豪華な印象でしたが、
かなり無理なスケジュールを組んでいて、
プログラマー、SEは連日の徹夜が当たり前という環境でした。
おまけにプロジェクトリーダーのKさんは、かなり血の気の多い人で、
新米へのあたりもかなりきつかったです。
転職バカら東京メンバー12人は、
Kさんにしゃべりかけるときは必ずその会話に必要な秒数を言わされていました(笑)
Kさんいわく、自分はいそがしいから、
その会話に何秒かかるかあらかじめ教えてくれ、とのことでした。
転職バカ「すみません、Kさん30秒ほどいいですか?」
Kさん「あー、いいよ、なに?」
転職バカ「今度の火曜日の午前中、ちょっと休みもらいたいんですが、いいですか?」
Kさん「あー、いいよ。それ30秒もかかんねぇよ。」
転職バカ「あ、すみません、、」
社長のように怒鳴りはしなかったですが、
かなり嫌味なタイプでした(笑)
他の会社から出向してきたSEのTさんは、
Kさんがたまたま自分が持ってきた本を見て調べ物をしていたらしいのですが、
その時もかなり衝撃的な対応をされていました。
Tさん「あ、よかったらその本お貸ししますよ。」
Kさん「あ、いい。もうぜんっぶ頭に入ったから。」
Tさん「はあ、、」
こんな、ある意味面白いやり取りがしょっちゅうなされていて、
みんなKさんにはかかわりたがらなかったです。
ちなみにTさんはKさんに気に入られなかったらしく、
転職バカがその職場に来て1か月くらいでクビになっていました、、
こんな人がいたためか、みんな余計に早く帰りづらく、
大阪からやってきた我々新米12名も、
当然のことながら連日残業、中には月間300時間以上働いている同僚もいました。
月間300時間というと、土日休みなしとしても毎日実働10時間ですから、
通勤時間の往復3時間と昼飯、夜飯の時間を考慮したら、
かなりの激務であることがわかると思います。
当然のように休日出勤しても残業をしても、時間外手当は一切付きません。
さらに出向先もブラックですが、出向元もブラックだったため、
みんな給料は9万円で時給に換算したらだいたい300円、
さらに夜遅くにやっと帰れたと思っても6人部屋という、
地獄のような環境を体験していたのでした。
中には1か月で精神に支障をきたした仲間もいました、、
すごく気さくで明るい人だったのですが、6人部屋があだとなり、
見たくなくてもその人の顔は24時間目に入ってきます。
ストレスのせいで精神がやられていく様をみているのはホントに痛々しかったです。
その人は間もなくして会社(出向元)を辞めていくことになりました。