商品知識もゼロにひとしい状態で
翌日から毎日、今度は先輩社員との飛び込みがはじまりました。
ただその先輩が、ほとんどやる気がなく、
ただ電車にのって環状線を何周もまわるだけという日もあり、
まったく売ろうとする気配がありませんでした。
こんな状況の中、どうやって販売しているのか、
不思議になりつつも、すでにこの商品の信者である自分には、
その気になれば、
【いつでも売れるような大した商品】
なんだろうと感じていました。
そんな中、ふと先輩になげかけた疑問に、
先輩の口から、衝撃の発言が飛び出しました。
次郎三郎⇒「○○さんはどれだけ売ったんですか?」
先輩⇒「え、1本やで。というかこの商品、全体でまだ2本しか売れてへんで。」
次郎三郎⇒「え~、そうなんすか。。」
自社商品の信者になっている自分には・・・
衝撃の発言でした。
2本しか売れてへんて、、この会社大丈夫なん!?
とは思う半面、この時の自分には、
会社のことを心配できるような考えはまだまったく備わってなく、
2本以上売ったらヒーローなれるんちゃう!?
と逆に変なモチベーションとなり、
早く数字を作りたい一心で、先輩に見切りをつけ、
商品知識もそこそこに一人で飛び込みを続けました。
普通の会社やお店では相手にされないこともあり、
ネットに向いていると感じていたすごくエッチなお店にも
飛び込みをたくさんしました。
それでも、20件まわって少し話できるのは1件あればいいほうでした。
「ちょっと関心がある」といわれた先には、
お客さんのお店を開店から閉店まで居座りつづけ、
それでも売れなかった日は、
「なんで、こんないい商品が売れんのやろ。。」
と自分を責め、悔し涙を流すこともありました。
ただ行動量だけは人一倍がんばっていた自分は入社して3週間後に
ついに初成約をつかむことができました。
それは会社にとっても、商品3本目の成約でした(笑)