ここまで読んでもらったら、Kさんがどんな人か大体わかってもらえてるかもしれませんが、
Kさんは異常にプライドが高い超自信家でした。
これはリーダーとしてはある程度必要な素養になってきますが、
行きすぎるといいことはありません。
Kさんの場合、この両方が行き過ぎていて、
プロジェクトを引っ張っていく人としては、ちょっと適していなかったかもしれません。
いつも偉そうで人を威圧するようなところはありましたが、
「結局Kさんってスキルあるの?」という疑問を常に向けられていました。
「6畳一間に6人、同居人は風俗嬢、、」のページでは、
スケジュールにかなり無理があったと書きましたが、この無理はどこから来てるか?と言えば、
システムの設計が甘かったというところに尽きると思います。
今この記事を読んでくれている人の中には、ITエンジニアじゃない人もたくさんいると思うので解説すると、
システム開発はよく建築に例えられます。
たとえば、家を一軒建てようと思った時に、
図面や設計が甘かったらどうなるでしょうか?
極端な話を言えば、最初は2階建てのつもりで建てていた家を、
途中で3階建てに変更したら、当初設計した地盤では持たないかもしれません。
システム開発もこれと同じで、設計の段階で、
起こりうる問題や障害を極力洗い出せている設計ほど美しい設計書になります。
こういった点で、この開発現場は全般的に設計が甘かったのです。
この設計を仕切っていたのも当然プロジェクトリーダーのKさんでした。
今回の殴り合いのケンカという事件もあり、
周りからのKさんへの疑問が噴出したこともあって、
Kさんは間もなくしてこのプロジェクトのリーダーを下されていました、、
いつも覇気だけは人一倍だったKさんでしたが、
リーダーを降格されたKさんは本当に静かになっていました(笑)
その後、どういう形でプロジェクトに参加していたのか知りませんが、
窓際の席でずっと作業していたのは覚えています。