実際に自分が一番の古株になってみると、
可能性の限界を感じるようになりました。
いままでは職場で何かわからないことがあっても、
先輩にメールで聞くことができました。
また、出向先が同じ場合は直接教えてもらえることもありました。
でも、これからは自分がわからないことは自力で調べるしかなくなります。
キャリア1年半程度のまだまだ技術者としてペーペーだった転職バカにとって、
これはかなり不安とデメリットの大きい環境でした。
自分の成長速度に悪影響が出るだろう、、
そう考えたのです。
今振り返ってみると、あまりお金とか待遇に文句を言った記憶はありませんでしたが、
とにかく自分にとってプラスになる環境かどうか?ということを重視していたように思います。
そういう意味で、先輩社員がいなくなって、
社内では技術的に教わることができなくなるということは、
かなりのデメリットだと判断していました。
そして、恋人と別れた時のような、
心にぽっかり穴が開いたような気分だったことを今でも鮮明に覚えています。
そして、転職バカが入社して1年と10か月目、
とうとう「退職の挨拶」という件名のメールを社長含めた社員全員宛に送ったのでした、、
今考えてもすごく寂しい最後でした。
でも、よく考えると、この時点で辞めれた自分は幸運だったのかもしれません。
上で、ほかでも働き口が見つかる実力のある先輩からやめていった、と書きましたが、
その時点で2年目の社員よりも、半年早く入社した転職バカは、
辞表を出せるだけのスキルをギリギリ持っていた最後の一人だったともいえるからです。
転職バカが辞めたあとも、その会社には後輩が辞めずに頑張っていました。