この会社は弱小ITベンチャーではありましたが、
ものすごく優秀な人が集まっていました。
社会人経験4年目の社員が5人、3年目の社員が16人、
2年目の社員(転職バカはここ)が約30人、
1年目の社員も約30名といった構成でした。
実は転職バカより先輩のメンバーは、
ある会社から社長をトップに移籍してきたメンバーでした。
もともと社長はそこそこ大企業の関西支社長だったのですが、
その会社をやめ、独立するタイミングで、
その会社に在籍している優秀なメンバーを全員口説き落としたのです。
なので、大企業のかなりの倍率の求人で採用されたメンバーの、
さらに優秀な社員だけを引き抜いたメンバーをスターティングメンバーとして、
この会社は始まりました。
そして、この会社がはじまってから、
ほぼ一番最初に採用されたのが転職バカ、
そして転職バカ以降は弱小ITベンチャーに応募してきた人たちですから、
正直あまり倍率は高くないですし、先輩ほど質は高くなかったと思います。
なので、転職バカからみたら、
先輩はすごい人たちばかりで、ほんとうに全員と言っていいほど尊敬していました。
待遇は極悪な会社でしたが、転職バカ的には対人関係はすこぶる良かったのです。
そんな尊敬している先輩の一人から、
あるときこんなメールが、社長含めた社員全員宛てに届きます。
突然届いた先輩社員から全社員向けのメール |
社員の皆様へ お疲れ様です。山口です。 1月末日をもちまして、退社することとなりました。 急な話でまだ知らない人もいるかと思いますが、この挨拶を 報告にかえさせていただきます。退社という形にはなりますが、 これからはしばらく外注として○○(会社の名前)と関わることになります。 今後も今まで通り同期・先輩として接していただければと思います。 ○○に入社して良かったと今は思っています。 また必ず会う日はあると思うのでしんみりした挨拶はやめたいと思います。 今までお世話になりました。これからも宜しくお願い致します。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 株式会社 ○○ システム部 山口庄平 E-mail : xxxxxxxxxxx@xxxxxxxxx.co.jp =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= |
すごくショックでした。
ここまで読んでくれた人にはなんとなく伝わっているかもしれませんが、
こんなブラック企業ではありましたが、実は転職バカはこの会社が大好きでした。
待遇は最悪だし、社長は怖かったですけど、
尊敬できる先輩と同期、自由な社風、刺激的な毎日が好きだったのです。
そして、転職バカは給料が安いからといって辞める気はなかったので、
正直みんな一緒に頑張って会社を軌道に乗せたいと思っていたのです。
でも、この時期、社員のフラストレーションはマックスに達していました。
そしてその口火を切ったのが上記先輩社員のメールだったのです。
一人が辞めだすとあとは咳を切ったように次々と退職者が出てきました。
当時の転職バカのパソコンのメールボックスには、
以下のような感じで退職の報告メールが次々に届いていました。
毎月のように届く先輩社員の退職の挨拶メール |
毎月月初になると先輩社員から全員宛の、
退職のお知らせメールが届くような状況でした、、