こうして、転職バカがクライアントの元で初めて仕事することになったのは、
横浜にあるSという会社でした。
アウシュビッツは東京にあったので、
そこから通うと1時間半くらいかかる場所でした。
そして、このSという会社がまた超ド級の激烈ブラック会社なのでした、、
この会社はWEB系のベンチャー企業で、
オフィスこそ横浜ランドマークタワーの41階と豪華な印象でしたが、
かなり無理なスケジュールを組んでいて、
プログラマー、SEは連日の徹夜が当たり前という環境でした。
おまけにプロジェクトリーダーのKさんは、かなり血の気の多い人で、
新米へのあたりもかなりきつかったです。
転職バカら東京メンバー12人は、
Kさんにしゃべりかけるときは必ずその会話に必要な秒数を言わされていました(笑)
Kさんいわく、自分はいそがしいから、
その会話に何秒かかるかあらかじめ教えてくれ、とのことでした。
転職バカ「すみません、Kさん30秒ほどいいですか?」
Kさん「あー、いいよ、なに?」
転職バカ「今度の火曜日の午前中、ちょっと休みもらいたいんですが、いいですか?」
Kさん「あー、いいよ。それ30秒もかかんねぇよ。」
転職バカ「あ、すみません、、」
社長のように怒鳴りはしなかったですが、
かなり嫌味なタイプでした(笑)
他の会社から出向してきたSEのTさんは、
Kさんがたまたま自分が持ってきた本を見て調べ物をしていたらしいのですが、
その時もかなり衝撃的な対応をされていました。
Tさん「あ、よかったらその本お貸ししますよ。」
Kさん「あ、いい。もうぜんっぶ頭に入ったから。」
Tさん「はあ、、」
こんな、ある意味面白いやり取りがしょっちゅうなされていて、
みんなKさんにはかかわりたがらなかったです。
ちなみにTさんはKさんに気に入られなかったらしく、
転職バカがその職場に来て1か月くらいでクビになっていました、、
こんな人がいたためか、みんな余計に早く帰りづらく、
大阪からやってきた我々新米12名も、
当然のことながら連日残業、中には月間300時間以上働いている同僚もいました。
月間300時間というと、土日休みなしとしても毎日実働10時間ですから、
通勤時間の往復3時間と昼飯、夜飯の時間を考慮したら、
かなりの激務であることがわかると思います。
当然のように休日出勤しても残業をしても、時間外手当は一切付きません。
さらに出向先もブラックですが、出向元もブラックだったため、
みんな給料は9万円で時給に換算したらだいたい300円、
さらに夜遅くにやっと帰れたと思っても6人部屋という、
地獄のような環境を体験していたのでした。
中には1か月で精神に支障をきたした仲間もいました、、
すごく気さくで明るい人だったのですが、6人部屋があだとなり、
見たくなくてもその人の顔は24時間目に入ってきます。
ストレスのせいで精神がやられていく様をみているのはホントに痛々しかったです。
その人は間もなくして会社(出向元)を辞めていくことになりました。