あとは、確かに極秘プロジェクトの場合や、
応募の殺到を避けるためという場合もあるようです。
極秘プロジェクトの場合はプロジェクト自体が極秘なので、
絶対に非公開求人じゃないとだめです。
また、応募の殺到を避けるためというのも大企業であれば結構あるようで、
今のご時世人気企業が公開で求人を出したら数千人単位で応募が来るそうです(汗)
実は転職バカも会社経営をしていて、採用活動をやっているのでわかるのですが、
転職バカのような小さな田舎の会社であっても、
anに3万1500円の枠で2週間出せば、約50人くらいの応募があります。
(anで3万1500円の枠って紙面の8分の1くらいのサイズです。)
そこから5、6人を採用するわけですが、
50人の電話対応、面接日時のセッティング、履歴書のチェック、面接実施、
というだけでもかなりの労力を消耗します。
面接にはスタッフ1名と転職バカも同席するため、
グループ面接をやったとしても人件費で考えるとかなりのコストです。
それを非公開求人にして転職エージェントに最低スペック等の基準を伝えておけば、
それに満たない求職者は労せずしてフィルターをかけることができますから、
たしかに大企業になればなるほどかなりのコスト削減になります。
逆に言えば人気企業のおいしい求人、
応募が殺到する可能性のある掘り出し求人が非公開求人の中には眠っている可能性がある、
ということですね。
また、採用活動自体を極秘にしたいという場合もあるようです。
たとえば、社内の人事で部長の鈴木さんがわけあって来月末で辞めるとします。
部長クラスの人材が突然辞めるとなると、
当然みんな不安に思いますし、ひょっとしたら仕事に支障をきたすかもしれません。
なのでこういった人事は他の一般社員には秘密にすることが多いと思いますが、
こういう場合に、部長の鈴木さんのポジションの求人を出したい場合はどうすればいいでしょう?
公開求人として出せば人は来るかもしれませんが、それを社内の他の人間が見た場合に、
「あれ?これって鈴木さんのポジションだよね!?
じゃあ、鈴木さんって近々辞めるってこと?」
という風になって、うわさと不安が広まってしまいます。
こういったケースでも非公開求人にするのがベターです。
転職エージェント側からして、
直接企業に求人応募されては困ってしまうという事情や、
非公開求人の方が都合がいいという企業側の事情がうまくマッチして、
現状転職エージェントの大半の求人が非公開になっているというわけですね。